6月23日の読書バラエティ番組TBS『ゴロウデラックス』
ゲスト:稲垣えみ子さん
課題図書:「魂の退社 会社を辞めるということ。」(東洋経済新報社)
これは面白そうだという事でφ(・ω・ )メモメモ
元朝日新聞記者の稲垣えみ子さん(51)著の「魂の退社」
名物アフロと節電生活が話題となり、報道ステーションに3度出演。
夫なし、子なし、仕事なし、その究極の清貧ライフとは?
どれぐらいその髪型ですか?6年ぐらい
一番困る事は?電車の中でアフロの人と同じ車両に乗った時
朗読
会社を辞めると宣言した時、周囲の反応は驚くほど同じであった。
まず言われるセリフが「もったいない」
え、もったいない?
な、何が?
答えは様々だったが、要するに、このまま会社にいた方が「おいしい」じゃないかということのようであった。
なぜそんな恵まれた境遇を捨てるのかモッタイナイ、ということなのであろう。
あえて一言で言えば、私はもう「おいしい」ことから逃げ出したくなったのだ。
[出展]魂の退社 会社を辞めるということ。(東洋経済新報社) :稲垣えみ子著
いつか人はしんでいくのでお金の面でも健康の面でもどんどん失っていく時は絶対来ますよね。その時に、おいしいことがいいことだという価値観とかたくさん持っていることがいいという価値観、ずっと持ち続けていると、結局どんどん失っていくと不幸にになっていく一方でしんだ時が一番不幸。
そう語る稲垣えみ子さん、かつては真逆の生活を送っていた。
稲垣えみ子人生年表
・1965年 0歳 愛知県に生まれる
・1992年 26歳 大阪本社に配属される
・1995円 30歳 朝日新聞夕刊の連載「再生~生きていく人たちへ」を担当
・30代後半 ①出世コースから脱落 ②いつかは終わる・・・金満ライフ
給料が上がったらそれに見合ったリッチな暮らしを当然だ、みたいな考え方を当然のようにしていた。すごい買ってたんですよね。行く店が決まっててこの子から買うみたいな。お気に入りの店員さんが決まっててお金バンバン使うからお店の人にも知られてて。バンバン買うって行為は自分の存在証明。降りられない列車。
そんな暮らしはある時、強制的に終わりを迎える。
・2004年 38歳 人生の転機・・・香川県高松支局へ異動
稲垣えみ子を変えた高松
その① 山で出会ったお遍路さん
その② お金の基準はうどん、1000円だと10杯うどん食べれる!
・2005年 大阪本社復帰
「そうだ、アフロ、しよう」
目論見や戦略があったわけではない。とにかく何でもいいから変化が欲しかっただけである。
以来、人生は思いもよらぬ方向に動き始めた。
・2011年 東日本大震災を機に節電生活スタート
直接のきっかけは原発事故。「じゃあ原発に頼らない生活って本当にできるのかな?」っていうのを実際やってみないと反対反対って言ってても説得力ないようなって、それでやってみました。当時関西電力の管内に住んでいたのでだいたい半分が原発の電気でやっていたんで、電気代を単純に半減しようと。最初はチマチマと電気をこまめに消すとか冷蔵庫の中の物を減らすとか節電モードにするとかお風呂の換気扇を切るとかやってたんですけど、そんなんじゃ全然減らなくて「電気がない」っていうことを前提に生活をしてみようという。夜帰ってきて電気点けるんですけどその電気がないわけですから点けないと。しばらくたたずむ。待つ。目が慣れてくる。
・2016年 1月 50歳で朝日新聞を退社 無職に
50歳で退社の理由
40歳ぐらいの時価値観変えていくって、手放していく事の方がもっと大変ですよね。いやいや手放すのはできても、手放してもオッケーだという事を自分の中で価値観変えていくって相当大変なので会社に区切られて60歳っていうんじゃなくて、50歳っていう時に自分を切り替える大きなきっかけを作っていきたいなっていうのがあって。
・2016年 51歳 「魂の退社」を出版 現在のひと月の電気代は160円
潜入!電気・ガスほぼ無し生活 その実態とは・・・!?
- 部屋は電気をつけないので真っ暗。
- ベランダに食糧保存スペースがある。干し野菜(キャベツ等)
- 太陽が半分調理してくれてるんで、調理時間がすごい短い。
- カーテンレールに椎茸をつるし干しシイタケを作る。
- キッチン:ガスはガス契約してない。カセットコンロを使用。
- お風呂は銭湯。
- 洗濯は洗面器。
- 化粧品はごま油がメインで少なめ。
この生活を選んだ理由とは?
現代人は、ものを手に入れることによって豊かさを手に入れようとしてきました。しかし繰り返しますが、「あったら便利」は、案外すぐ「なければ不便」に転化します。
そしていつの間には「なければやっていけない」ものがどんどん増えていく。
それは例えて言えば、たくさんのチューブにつながれて生きる重病人のようなものです。
私の節電は、いわばそのチューブを一つずつ抜いていく行為でした。
えいっと勢いで抜いたものもあれば、恐る恐る抜いてみたものもありました。
しかしいずれにせよ、ほとんどのものが抜いてもどうっていうことはなかったのです。
「なくてもやっていける」ことを知ること、そういう自分を作ることが本当の自由だったんじゃないか。
この発見が私に与えた衝撃は、実に大きかったのです。
[出展]魂の退社 会社を辞めるということ。(東洋経済新報社) :稲垣えみ子著
節電してるっていうと偉いねとか言うんですけど偉いとかそういう事じゃなくて、本当になんかこう本当自由を手に入れた感じがあって。
すごいシルバーのミニワンピースでびっくりした。本当ファンキーな方ですね。
真っ暗な部屋でロケしてて面白かったな。